下らないあらすじ
星まつりの夜、野原に寝そべって夜空を見上げていたはずのジョバンニ(池田)は、気がつ くと 奇妙な客車の中にいました。ピアニカ一丁を抱えて。隣の座席では、級長のカンパネルラ(シコウ)が窓の外を見つめています。あれ、でも、カンパネルラって こんなに青白い顔と寂しそうな瞳をしていたっけ、そしてこんなにシュールなギャグばっかり言ったっけ?あ、ギャグじゃないんだ…ごめんよ。
猫をかぶった車掌さん(桶)も、途中の駅で乗ってきた灯台守(藤原)や籾揉み/米込め/鍵嗅ぎ(日変り。鬼)も、肝心なことは何も教えてくれない。そのう ちわかるってどういうことだろう。形を保っているのは珍しいって、何を言っているんだろう。どうしてとんがりコーン化するんだろう。
青年家庭教師(桐山)と教え子の少年(唐仁原)は、どうしてびしょぬれで寒がっているんだろう。沈没した船に乗っていたという彼らが、なぜここにいるんだ ろう。なんでトウガラシを生食して泣いて辛がっているんだろう。魂の安住の地をめざして、サザンクロスで降りるというと言うけれど。えっ、さいわいが足り なくて降りられそうにないんですか?ぼくも手伝いますから、星々の幸いを集めましょう。
でも、ほんとうのさいわいとはいったいなんだろう。
- ここが見所(だった)
何故か作中で辛いものを食いまくることになってえらいことに。よつんばいになって(←辛 さに耐え切れず)ソデにはけてきた役者なんてはじめて見たッスよ。 大晦日には叡電を借り切って「本当に走る電車内での演劇」を敢行。叡電、なかなかの許容量である。 - 出演:池田一平 桶雅景 鬼豚馬 桐山泰典 シコウ 唐仁原俊博 藤原康弘
- 叡山電車(鞍馬ゆき)/ 京都大学文学部学生控室(ブンピカ) 2006年