第15回行動 賢者たちの贈りきんとん

第15回行動は2003年6月の「賢者たちの贈りきんとん」 である。久々のカルテット編成というか、ある意味では黄金の中盤、クダラン・オーメン・デ・オロ、でも四人しかいないとパスコースは限定されてくるのよね。

下らないあらすじ
1900年代初頭、アメリカ合衆国、ニューヨーク。ジム(鬼)とデラ(桶)の夫婦は貧しくもささやかではあるが幸せに日々を暮らしていた。そしてジ ムにはジンサンシバンムシエキス、デラには全身白タイツというそれぞれの宝物があった。いずれも先祖伝来の、世界遺産級・国家予算級の価値を有する逸品で ある。だから例え家財道具がソファーと材木しかなくても、ドアがなくても、窓ガラスが一枚しかなくても、収入も支出もゼロで家計自体がゼロでも幸せなの だ、まあ本人達が幸せって言ってんだからさ。
ところが季節は夏、恋人達が贈り物を贈り合って愛をたしかめあう、あのイベントが近づいている。そう、お中元だ。ジムの欲しいもの、それ はジンサンシバンムシエキスを保存するのに似つかわしい、ダイヤモンド製のペットボトルだ。デラの欲しいもの、それは全身白タイツと見事な調和(ハーモ ニー)を奏でる黄金のマスク(タイガーマスク佐山モデル)だ。二つとも古物商ハナゲナガイノフ(藤原)の店に売られてはいるが、べらぼうに高いのである。 ないないづくしの経済状態で、お中元を贈り合うことはできるのだろうか?それに気付いた時から、二人の苦悩ははじまったのである。あんまり苦悩してるよう に見えないって?いや、まあ人には人それぞれ表現法があるんだからさ。
「それにしても『もう食べられるものが材木しかない』って、だからどうすりゃいいのよ。大体材木は『食べられるもの』じゃないでしょ、シロアリじゃないん だから。『じゃあシロアリを食べよう』って、いやいやアリクイじゃないんだからさ、アタシ達は。
あっ、アリクイ(池田)だ。とりあえず、アリクイおっかけてみようか。どこ行くのかな、やっぱ南米?」

    ここが見所(だった)
    本編とは殆ど関係なく挿入される「世界名作悪夢劇場」は、しかし相当の力作揃いであります。なかでも字面通りな「あしながおじさん」はソデから見て いても抱腹絶倒ものと言うか噴飯ものと言うか失笑ものと言うか、胴長おじさんだろ、あれ。
    これまた本編とは関係ない次回予告が一番力入ってたような気がしないでもない。
    ともあれゆきゆきて15回、だいぶネタ切れ気味ではあるが、俺達ゃまだまだ走れるぜ監督。

  • 出演: 池田一平 桶雅景 鬼豚馬 藤原康弘
  • 京都大学文学部学生控室(ブンピカ)  2003年