第44回行動 ちはやふらない

第44回行動は「ちはやふらない」である。

下らないあらすじ
台風で落ちてきてしまったという月(池田)が心の象と名乗る白象(鬼)に出会い、バナナを渡し、坊主めくりをするというシュールなシーンから話は始まる。

象象タウン社長のオツベル前澤(藤原)は象の水増し状況について説明する。そこに社員の綿谷新(ナカノ実験室)が研究成果を見せに来る。二人で脳ユニットの「アレクサ(本物)」の動作実験をする。しかし前澤は女にもてる方法ばかりをアレクサに尋ねている。そう、前澤は購買の小野さんに惚れていたのだ、あなあはれ。綿谷は前澤にラブレターならぬ和歌の書き方を伝へる。

一方、購買部の小野さん(延命)はL喫茶で仕事仲間の小松さんと雑談する。昔自分を好きだといった男たちはみな結婚してしまった。ああ、なぜ花の色はうつってゆくのか。

背広の男(桐山)が脚立を持ってきて、動物園の白い象を観察しながら、カップ麺に湯を入れてゐる。象について語っているあいだにカップ麺が出来上がるが、箸をもっていないので手で食べようとしてあちちとなる。

時空は変わってポエニ戦争、カルタゴ軍のハンニバル・カンダンサ・ダメサ(桶)は象かるたによる戦争の終結をたくらむ。ローマに放ったスパイたち(ナカノ実験室・桐山)が戻ってきて、軍議を練ってローマ攻略にいそしみ、「いち、に、さん、かるたゴー!」とかけ声をかけあう。

一方、前澤は白い象と話している。白象は白ゾウゾウスーツを着ている。前澤は和歌のアイデアを聞きたがる。「ちはやふる かみよもしらず たつたあげ…」ここからどうすればいいのか。長い私生活雑談ののちに白象は助言を与える。

いつの間にかTV番組の中にゐる。「正解のないジェスチャーゲーム」番組は会場に司会(ナカノ)と演奏[出題]者ハンニバル(桶)、回答者は出雲大社からレポーター(延命)が月(池田)に回答を聞くかたちで行われる。ジェスチャーゲームは行われたが、正解は告げられることはなかった。

日に日に弱ってゆく白象、前澤の恋はかなうのか、月は空に帰れるのか、カルタゴ軍は勝利できるのか、様々な思いが和歌をめぐってからみあってゆく…。


  • ここが見所(だった)
    かつてなく情報を詰め込んだビラ裏面。             


  • 出演:池田一平 桶雅景 鬼豚馬 桐山泰典 ナカノ実験室 藤原康弘 
    ゲスト:延命聡子(中野劇団)
  • 京都大学文学部学生控室(ブンピカ)  2018年