下らないあらすじ
「恥の多い人生を送ってきました…」幾度も心中を試みたが、生き延びてしまった文学者、野菜治(藤原康弘・桶雅景・鬼豚馬・桐山泰典・池田一平・ナカノ実験室)は心の中の自分たちと対話をしていた。心中の時にいったいどういう下着を身に着けていたらいいだろうか。自分たちの意見のまとまらないまま、治の意識は過去に向かってゆく。
「子供の頃」
旅行のお土産に何が欲しいかと、父親(ナカノ実験室)から聞かれた野菜治(桶雅景)は、どう答えていいかわからず、もう一人の全身人参コスの自分(鬼豚馬)と相談する。
「富岳百景」
野菜治(桐山泰典)は山に登りながら、富士山の頂角について考えたり、山椒魚になってしまった井伏鱒二のことを考える。他の登山者(池田一平)やメロス(ナカノ実験室)と出会ったりして、茶店に着くとそこにはハイカラな娘の二人組(桶雅景・藤原康弘)が来て彼にドローンによる記念空撮をねだるのだった。
「酒場」
野菜治(池田一平)は編集者(桶雅景)と吞みながら、女との別れ方などについて話し、バーテンダー(延命聡子)の持ってくるもずくカップを次々と飲み干す。
「野菜主義革命」
いつの間にか野菜主義者となった野菜治(ナカノ実験室)は、セクトの書記係(延命聡子)と共に、同志たちの持ってくる野菜主義革命のアイデアを審査してゆく。
「お見合い」
野菜治(桐山泰典)は、お見合いの席で、見合い相手の娘さん(延命聡子)と全身人参コスの母親(鬼豚馬)と将来の展望などについて話す。
そして自分との対話に戻ってゆく野菜治、はたして、救いはあるのだろうか。



- ここが見所(だった)
意外としっかりと文学的な後味がありましたよ。 - 出演:池田一平 延命聡子 桶雅景 鬼豚馬 桐山泰典 ナカノ実験室 藤原康弘
- 京都大学文学部学生控室(ブンピカ) 2015年